BOND NEWS ~人材の今を見る、業界の明日を知る~

電力自由化による変化、エネルギー業界のM&Aについて

約8兆円とも言われている電力の小売市場が自由化され、2016年4月時点で約900社の新電力会社(PPS)が誕生しました。さらに2017年にはガスの自由化も控え、エネルギー業界にとって大きな節目と言えるでしょう。そこで電力・ガス・石油といったエネルギー業界の新規参入やM&Aなどの動向についてお届けします。

海外から見る、電力事業者のM&A

海外の電力自由化については、アメリカの成功例と失敗例欧州(イタリア・フランス・ドイツ)の現状でご紹介しましたが、世界に目を向けると日本よりも早く電力の自由化に踏み切っている国がたくさんあります。

それらの国々では、電力事業者のM&Aは決して珍しいことではありません。たとえば1998年に自由化に踏み切ったドイツでは、日本と同様に多くの企業が電力業界に参入しました。しかし2016年現在、その多くが撤退やM&Aによって姿を消しています。同じく1998年に電力自由化を実施したイギリスもM&Aにより、現在ではビッグ6と呼ばれる6社に集約されています。

石油元売りのM&Aが活発化、経営統合の流れと今後の行方

エネルギー業界のM&Aで注目を集めているのが石油元売りです。国内の石油元売りは、売上高順にJXホールディングス、出光興産、東燃ゼネラル石油、コスモ石油、昭和シェル石油の5大企業がシェアを争っています。そして2017年には、1位のJXホールディングスと3位の東燃ゼネラル石油、2位の出光興産と5位の昭和シェル石油が経営統合すると予想されています。

こちらの記事を読まれている方の中には、「現在の発電で石油の割合は低いのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。確かに発電における石油の割合は10%ほどですが、たとえば出光興産は地熱発電や風力発電も行っていますし、昭和シェル石油の太陽光発電やバイオ発電に強みを持っています。このように今後を見据えて石油元売りの経営統合が進めば、今後の電力・ガスの自由化にも大きな変化をもたらす可能性があります。

新規参入やM&Aで求められる人材とは

電力自由化に伴い電力業界に求められる人材とはでもお伝えしましたが、近年は電力・ガス業界の求人が増加しています。そして今後、M&Aなどが活発化すれば、それらの業界で経験のある経営者層の採用が増える可能性があります。そのほかの業界でもM&Aが増えていますので、エグゼクティブ・ハイクラス人材の注目度は増し、採用市場では人材紹介会社の利用が拡大するのではと予想しています。

BACK NUMBER
エグゼクティブ求人の基礎知識
業界動向

Copyright © Bond Associates inc. All Rights Reserved.