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本当に英語力は重要なのか?グローバル人材の判断基準とは

国内でも英語の社内公用語化を実施する企業が登場し、新卒社員の海外赴任を進める動きも積極化している昨今。エグゼクティブ人材にとって英語力も欠かせないものになりつつあります。しかし、エグゼクティブ・ハイクラス人材を採用するうえで、必ずしもTOEIC800点以上必要かと聞かれればNOと答える企業が多いのではないでしょうか?

確かに英語が堪能なことに越したことはありませんが、単純に英語でコミュニケーションをとるだけなら通訳や派遣社員でも問題ありません。それよりもエグゼクティブ人材に求められるのは経営・管理能力であったり、代わりの効かない技術力であったり、いわゆるコアスキルなのです。英語はそれらを伝えるツールでしかありません。そこで今回はグローバル人材に求められるスキルについて考察したいと思います。

グローバル人材の定義とは

まずはグローバル人材の定義について考えてみたいと思います。文部科学省と経済産業省が共同で設立した「グローバル人材育成委員会」では、グローバル人材を以下のように定義しています。

世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてのアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間※「産学官によるグローバル人材育成のための戦略(産学連携によるグローバル人材育成推進会議 2011年4月)」より抜粋

上記は教育も考慮した内容なので、少し企業の求めているグローバル人材像とは差異があるかもしれません。そこで厚生労働省が経営者に対して行った調査をもとに、まとめられた企業が求めるグローバル人材をご紹介します。

未知の世界、ときに非常にきびしい環境に、『おもしろそうだ』『やってみたい』という気持ちで、積極的に飛び込んでいく前向きな気持ち、姿勢・行動力を持っていること。そして、入社後に一皮、二皮剥けるため、『最後までやり抜く』『タフネスさ』があること。しっかりと自分の頭で考え、課題を解決しようとすること。※「厚生労働省 第9回雇用政策研究会資料(2012年7月」」より抜粋

上記から経営者は、「未知の世界に前向きに飛び込む行動力」「最後までやり抜くタフネスさ」「自分で課題を解決する力」を求めていることが分かります。もちろんTOEICやTOFELのスコア、もしくは海外勤務経験は評価すべきでしょう。しかし、それよりもグローバル人材には行動力・積極性・課題解決力などが必要なのです。

英語圏からシフトするビジネスエリア

以前であれば、海外赴任先はアメリカやヨーロッパなどの先進国が中心でした。そのため、「英語力=グローバル力」というイメージが定着しましたが、現在は欧州からアジアや南米などにビジネスエリアがシフトしています。そこで英語力よりも価値観や文化の違う国で活躍できることが重要です。

また、アジアや南米などで事業展開する場合、コストを抑えるために現地の人材を活用していくことが求められます。そこで現地のスタッフと同じ目線でコミュニケーションすることも大切。さらに文化の異なる日本の本社と調整する役目も求められます。海外進出や現地法人の役員クラスを採用する場合は、英語力だけにとらわれず、国境を超えたビジネスができる人材を見極める必要があるのです。

今後、グローバル人材の需要が増していくことが予想されます。世界で活躍できる人材を育てることはもちろん、海外事業を託すことができるエグゼクティブ人材を確保しておくことで、よりスピーディな新規事業や海外展開が実現します。そのような人材に出会える方法、それがヘッドハンティングやスカウトと呼ばれる人材紹介なのです。

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